真っ白な剥き出しの配管が目を引くエントランス。会社の顔となるエントランス部分から来訪者を惹き付けるデザインセンスはさすがと言える。
受付には電話ではなく専用のiPadが置かれており、ガイドに従って操作を進めると簡単に担当者を呼び出すことができる。壁に設置されているため、エントランス周りは非常にすっきりとした印象に。
エントランスに足を踏み入れると、そこには開放感溢れる空間が広がる。既存の天井を取り払うことで4.6mもの天高を作り、空間全体をあえて隠さず見せることで、オフィスに入った時の“圧倒感”を演出。これも同社だからこそ成せるアイデアと業の一つ。
エントランスのすぐ横にはまるでショップのようなフリースペースが。グリーンがポイントカラーになっており、オフィス全体のシンプルなデザインの中でも遊び心が垣間見える空間に。
ゆっくりと寛げるよう、椅子やソファーも設置。ショールーム的な機能も果たすオフィス内には様々なアイテムがディスプレイされており、思わずオフィスであることを忘れてしまいそう。
パーテーションで区切られた通路とデスクの間には38cmの高低差が付けられており、目線を変えることで空間をうまく分断している。全体の抜け感は損なわずに、限られた空間の中で絶妙な距離感を生み出すという同社ならではの工夫が施されている。
外にテラス席が広がる窓際にはミーティングスペースが広がる。日中には大きな窓から日が差し込み、オフィス内の開放感を更に引き立てる。
エントランスの目の前にはゆったりとしたソファー席が広がる。空間に馴染むシンプルな色合いと大きさで、まるで家のリビングのような落ち着いた雰囲気に。
ソファー席の奥には6人席のミーティングスペースが設けられている。こちらのスペースもデスク周り同様に床に高低差があるため、通路との距離感はほとんど気にならない作りに。
6人席のミーティングスペース奥には、ガラス張りの会議室が。こちらはシンプルでありながらも黒と茶を基調にした重厚感のある落ち着いた作りになっている。
エントランスから延びる通路を更に奥に進むと、ポップな床のデザインが印象的なライブラリーが。巨大な本棚にはデザイン関連の資料がずらりと並んでおり、壁は一面ホワイトボードになっているため、アイデア出しには最適の空間に。本棚前に設置された階段でロフトの2階に上がることができる。
執務エリアは4人ずつの区画で仕切られており、特注品のデスクによって一人ひとりの席も十分な広さが保たれている。椅子も4種類のデザインの中から好きなものを選べるというこだわりぶり。
ミーティングスペースと反対側の通路にも窓際席が設けられている。最近では業容拡大と共に社員数も増えてきているため、この席も固定席化しているのだとか。このオフィスは、会社の成長に併せて空間を自由に変化させられる柔軟性も持ち合わせている。
一番奥の壁には4連の巨大モニターが設置されており、誰の端末からでも無線で必要な資料を投影することができる。いつでも気軽に使用できるため使用頻度は非常に高く、毎週月曜日にはこのモニターを使用した全体ミーティングも行われている。
巨大モニターの横には、東京・ニューヨーク・パリの世界時計が並ぶ。こういったところからも、世界に向けた意識の高さを感じる。