「サッポロ」ブランドの清涼飲料水を製造・販売する「サッポロ飲料株式会社」。全従業員で作り上げた企業ビジョン「すべての笑顔のために。限りない情熱で記憶に残るおいしさを」の実現を目指し、本社オフィスを2008年にリニューアル。社員の意識改革・変革のしかけと位置づけ、「全体感」「目標の共有」「言い合える関係」といった行動を重視し、「新しい流れ」を生み出すことをコンセプトとして、フリーアドレス制を採用し、さまざまな部門の社員の積極的な交流を実現。ボトルをイメージした「ブランド開発室」を中心とし、「憩いの泉」や「情報ビジョン」を設置した「広場」や機能的な「打ち合わせスペース」で迅速且つ円滑な情報共有により体質改善、ビジョンの具現化を可能にした、同社のオフィスへの素晴らしい取り組みに注目です。
2008年9月に全従業員で作り上げた企業ビジョンの実現を目指し、オフィスをリニューアルをした同社。 ビジョンを具体的な意識や行動に共有するための工夫が各所に表れています。エントランスにはは同社の掲げる、清涼飲料がもたらす「ノド」と「心」を潤し、人々の毎日を笑顔にしていることを誇りとし、さらに挑戦していくという「この星を、もっと笑顔に。」が表現されたパネルも、訪れたお客様にも心地よく伝えています。エントランススペースも気軽な打ち合わせやリフレッシュにも利用され、社内外に問わず欠かせない場所となっています。
オフィスへの入り口には、お客様の声を貼れるヒト型のオブジェが社員を迎えます。
以前は島型(部署単位で区切ったデスク配置)だったものを、フリーアドレス制に変更。このエリアには様々な執務環境に対応したテーブルがセットされており、業務によって使いこなす事によって、高い生産性と所属部門を越えた出会いをも誘発することでさらなるコミュニケーションの活性化をも可能にしています。
迅速且つ円滑な情報共有を行える機能的な「打ち合わせスペース」。「Cup」や「Mug」などと呼ばれるオープンコミュニケーションスペースがあるので、思い立ったときにパッと打ち合わせができるようになり、会議の活性化の他に時間の短縮にも役立っております。他にも軽い打ち合わせなどにはカフェスペースも活躍しています。
芝生に見立てた緑色のカーペットが印象的な「Hi・ro・ba(広場)」と呼ばれるスペース。ここではベンチや雑誌コーナー、中にはバランスボールまであり、ここを中心に人が行き交うような空間になっています。人が集まる水まわり(池)、立ち話が気軽にできるカウンターキッチンのようなスペース、奥には商品検討をするための円形会議室(Bottle)があり、開発過程が見える化されています。社員が自然と集まるこの場所にはリフレッシュ効果の他に情報共有のためのさまざまな仕掛けが施され、人形オブジェが2体。それぞれには消費者から届いたコメントを、社員が自由に付せんに書いて貼ることができます。お客様の声を意識し、もっとお客様の喜ぶ顔が見たいと考えている同社の理念がここにも反映されています。
女性限定のリラックスルーム。女性社員が自分たちで動いて作り込んだ癒しの場所。これも女性社員同士のコミュニケーションがUPし、一体感がはぐくまれてきた結果の1つになっています。
常に挑戦を続けるサッポロ衣料。「ヒストリーウォール」と呼ばれるこの柱には、新商品が出るたびにラベルが追加され、今まで同社が手がけてきた商品が歴史として分かるようになっています。ここに自社のチャレンジが可視化され、新商品開発のモチベーション向上に一役買っています。
そして従業員同士でお互いをさらに近づけるため、近況報告や趣味などを発信する自己紹介ボードも、共通の趣味や家族構成などで話しが盛り上がるのは間違いありません。ここにも社内のコミュニケーションの高さの秘訣が感じられます。