「PARK MUSEUM」がコンセプトとなっている同社のエントランスは、グリーンと木目が絶妙なバランスで空間に融合し、“都会の中のオアシス”を表現するに相応しいインパクトのあるデザインになっている。
受付前に置かれた来客者用の待合スペース。カラフルなスツールや様々な種類の植物たちに囲まれ、まるで公園の中にいるようなワクワク感と共に、社内への期待感も高まる。
受付のすぐ横には 46 インチ×8 面による大型マルチディスプレイが設置されており、同社が手掛けるゲームなどの紹介VTR が常に流れている。また、すぐ目に付くところには可愛らしいデザインの標識が立っており、来訪者を楽しませる“遊び心”を垣間見ることができる。
大画面モニターの正面には円形のベンチが設置されており、その中央からは元気なヒマワリたちが顔を覗かせ、来訪者を明るく迎え入れる。季節ごとにベンチの中央に置かれる花が変わるため、その度に違う雰囲気を楽しむことができる。
エントランスを右に進むと、すぐ左手には「PLAYART LIBRARY」と名付けられたライブラリーが広がる。代官山の蔦屋書店と連携しているこのライブラリーには、国内外含め常時約 100 種類近くの書籍や雑誌が並び、社員の学習や情報収集の場として活用されている。
ライブラリー内には、オンラインショップで扱うグッズ類を販売する「comico SHOP」が併設されており、カフェのレジカウンターで直接購入することができる。
ライブラリーの中には同社のコーポレートカラーで作られたアンケート BOX が置かれており、購入してほしい書籍や雑誌の希望なども常時受け付けている。
ライブラリー内の少し奥まった場所にある窓際の席には造作の椅子が並び、絶景を眺めながら作業を行うことができる。背もたれが高く十分なスペースが設けられているため、集中して作業を行いたい時はもちろん、昼食時や休憩時にも使用することができる人気のスペースになっている。
ライブラリーの隅には巨大な携帯電話「デカスマホ」が設置されており、同社のゲームやマンガを大画面で楽しむことができる。一般的なスマートフォンと同じ操作方法で動かすことができるため、イベントなどでも使用されることができる。
カフェスペースは大きな窓に囲まれており、非常に開放感溢れる空間に。このスペースは通常、打ち合わせや個人作業、昼食時や休憩などで使用されることが多いが、イベントや記者発表など大人数が集まる場としても使用できるよう、プロジェクターと大型スクリーンも設置されている。
カフェスペース+ライブラリー=「リフレッシュスペース」と位置付けられているこの空間には、窓際に緑のカーペットが広がり、家具類も全体的にウッディなもので統一され、温かみのある落ち着いた空間になっている。
窓際には個性的なデザインの椅子やテーブル、ソファーなどがずらりと並び、カラフルなクッションや大きなパラソルが空間をより華やかに盛り立てる。全ての席が窓際に面しているため、都会の街並みを眼下に見渡すことができる非常に贅沢な空間になっている。
リフレッシュスペース内でも一段高くなっているこのデッキスペースは、下にローラーが付いているため移動させることが可能な作りに。イベントなどを行う際には“ステージ”として使用することもできる。
リフレッシュスペースの一番奥にあるカウンター席の近くには、赤い屋根が可愛らしいワゴンが置かれている。お昼時になるとこちらには様々な種類のお弁当が並び、いつも社員で賑わっているのだとか。
リフレッシュスペース内で一際目を引くこちらのカフェは「PLAYART Café」と名付けられており、100 円ちょっとで様々な種類の本格的なドリンクを楽しむことができる。今や社員にとってなくてはならないスペースとなっており、マイカップを持参すると 10 円引きというユニーク且つエコな取り組みも行われている。
リフレッシュスペース内には「ハンゲーム公式チャンネル放送」専用のスタジオが併設されており、社員のハンゲ太郎氏が月に 2 回、ここからハンゲームのライブ中継を行っている。
受付を挟んで反対側のスペースには来客用のミーティングエリアが広がっている。一直線に伸びるミーティングエリアは全てガラス張りになっており、日中はたっぷりと日差しが差し込み、非常に明るく開放感溢れる空間になっている。
ミーティングエリアには、広さやデザイン、設備などの異なる会議室が並んでいる。部屋によって雰囲気も大きく異なるため、その時々の会議の内容によって、それぞれが自由に使い分けられるようになっている。
一番奥の会議室はミーティングエリア内で最も広く、二面に大きな窓が広がっているため、眩しいくらいの日差しが差し込む贅沢な空間に。目の前には東京タワーを眺めることができ、天気の良い日にはお台場やレインボーブリッジも見えるのだとか。
ミーティングエリア内にある会議室には、一部屋ずつ全てデザインの異なる時計が設置されている。それぞれの会議室の雰囲気に合わせて移転担当者が一つ一つ時間をかけて選んできた時計は、同社のオフィスのこだわりの一つでもある。
ゲーム開発の際、お客様に事前にリサーチを行うための「リサーチルーム」。同社のオフィスには毎回必ずこのリサーチルームが設けられており、開発には欠かせない空間となっている。
リサーチルームの対面にある専用部屋でゲームを行う試験者の手元を映し、モニターで細かな分析を行うことができる。この結果を基にユーザビリティを追求し、クオリティの高いゲームの開発へと繋げている。
サウンドチームが声優の声やゲームの音、歌手の歌などを録音するための「サウンドルーム」。壁には吸音材が貼られており、本格的な機材類も揃っているため、さながら本物の音楽スタジオのような作りに。
外から録音ブースを覗けるような作りになっているため、中の様子を伺いながら指示を出すことができる。ブース内は十分なスペースが設けられており、モニターも 3 台設置されているため、複数人での使用も可能な作りになっている。
22 階の執務エリア中央に設けられているコミュニケーションスペースのテーマは「丘」。“丘のある草原”をイメージしたというテーマ通り、緑を基調としたシンプルで清々しい空間に。
「丘」をイメージして特注で造作されたという曲線の美しいオブジェが空間を際立て、インパクトを与える。このオブジェは中央がテーブルになっており、その周りは椅子として使用することも可能な作りになっている。
コミュニケーションスペースには様々な種類の椅子やテーブルが置かれているため、打ち合わせはもちろん、昼食時や休憩時などにも社員たちが集う憩いの空間となっている。
23 階に広がる執務エリアの中央にも 2 ヶ所にコミュニケーションスペースが設けられている。その内一方は「水辺」というテーマになっており、緑が鮮やかな空間に所々“水”を表すブルーが散りばめられている。
「水辺」をイメージしたブルーのカーペットの上には、特注で作られたという天然木の大きなデッキが。所々に置かれたグリーンとデッキから漂う自然な木の香りが、見事に癒しの空間を作り出している。
23 階にあるもう一つのコミュニケーションスペースのテーマは「花壇」。“花”を表現するような色とりどりの家具類が鮮やかに空間を彩り、他のスペースとは少し異なるポップで可愛らしいイメージに仕上がっている。
カラフルな椅子やスツールを際立たせるため、テーブルはあえて全て木目調に統一。全部で 3 ヶ所あるコミュニケーションスペースの中でも、この「花壇」は特に女性社員に人気の高い空間なのだとか。
23 階にある社内用会議室の前に広がるフリースペース。採光の良い空間からは皇居やスカイツリーなどの絶景を眺めることができる。一日のほとんどを PC と向き合うエンジニアが多く働く同社では、ブラインドを閉めずにあえてこういった明るい空間を一部に作ることで、社員の健康面を日頃からさりげなく気遣っている。
フリースペースの横には扉のデザインがお洒落なテレフォンブースが設置されている。部屋の中が見えるガラス扉になっているが、その扉は厚く外に声が漏れないようになっているため、周囲を気にせず会話をすることができる。
コミュニケーションスペースを挟むようにして両サイドに広がる執務エリアは「森」をテーマとしており、非常にシンプルで見通しの良い空間に。部署移動や席替えの多い同社では“平等性”を重視し、机の配置にもこだわっている。
「森」をテーマとしている執務エリアに置かれている机は全て天然木で作ったという特注の逸品。個人スペースを重視する同社では、移転に伴い机のサイズを 1600mm に広げ、体に優しいアーロンチェアを導入。また、一人一人に小さな観葉植物を配布するなど、見る物も使う物も非常に温かみを感じる作りになっている。