エレベーターを降りると正面に扉が来るため、社名と共に動線を示すデザインが施されており、来訪者をエントランスへと導く。
動線に沿って進むと、会社の顔であるエントランスが広がる。エントランスには余計な物が一切無く、白を基調とする中で所々に赤をポイントに置いた非常にシンプルな空間に。
元々は真っ直ぐだった壁をあえて斜めにしてそこに受付を設置することで、わかりやすく来訪者を迎え入れるようなデザインに。ビル全体の雰囲気に合わせてエントランスの床を全て張り替えることで、絶妙なレトロ感も演出している。
エントランスから一歩中に足を踏み入れると執務エリアが広がる。入口付近には大画面のモニターと共に大小様々な収納スペースが設けられているため、各デスク周辺には比較的物が少なく、非常にすっきりとしている。
執務エリア内は部署ごとの仕切りなども一切なく、全体を見渡せる非常に見通しの良い空間に。
オフィス家具を取り扱う同社では、今回の移転でワークチェアも全て入れ替え機能性を追求。座りやすさを重視したワークチェアを選ぶことで、仕事の効率面だけでなく、社員の健康面もしっかりと考慮している。
エントランス周辺に会議室があるため、執務エリア内には一カ所のみミーティングスペースが設けられている。木目調のテーブルの中央からはグリーンが顔を覗かせ、周辺とは少し違ったナチュラルな雰囲気に。
執務エリアの隅には他とは異なるハイテーブルの役員スペースが。執務エリア全体が見通しの良い空間となっているため、少し高い位置から常に社内全体の様子を伺うことができる。
手前のスペースにもまたデザインの異なるハイテーブルが並び、こちらも役員席として使用されている。奥の席とは異なりこちらには椅子が置かれておらず、驚くことに就業時間中は常に立ちっぱなしで業務を行っているのだとか。
エントランスのすぐ横にある木目調の扉は、元々のビルのデザインのまま手を付けておらず、当時のレトロな雰囲気を残している。張り替えた床のデザインとも見事に調和しており、どこか懐かしさすら感じる落ち着いた空間に。
“みんなの意見やアイディアが集まる場所”という意味で「VOICE」と名付けられた会議室。 この会議室名には、“ここから良いモノが生まれるように”という想いも込められている。
会議室の中も執務エリア内同様に非常にシンプルで、テーブルを付けて大人数で使用することも、パーテーションで仕切って使用することも可能な作りに。シンプルだからこそ非常に利便性の高いスペースになっている。
2 つある会議室のもう一方は 6 人掛けの少人数用会議室となっており、オレンジの椅子が空間を鮮やかに彩る。こちらの会議室にもモニターが設置されているため、効率良く打ち合わせを行うことができる。
