アクセス解析のツールGoogle Analyticsのデータをもとに人工知能(AI)が自動でWEBサイトを分析するサービス「AIアナリスト」で注目を集める株式会社WACUL(読み方:ワカル)のオフィスを取材しました。
エントランスは、正面のガラスや床、壁など随所に同社ロゴのアイコンである三角形をモチーフ使いしている。情報セキュリティの観点から社員用と来客用の空間を切り分けているが、境界にガラスを使うことでつながりをもたせ、なかで働く社員の活気あふれる様子が来客に伝わるようにした。
曲面の壁で囲まれた内部空間に2つの会議室がある。会議室のドアはノブに取っ手がないデザインを採用。曲線的でとらえどころのないハコのラインと天井照明の直線のコントラストが近未来的な雰囲気を醸す。
会議室内は余計な装飾を一切排除したミニマムな空間に。ホワイトボードのペントレイは会議テーブルに内蔵し、すっきりした意匠にこだわった。
エントランスゾーンに置かれた木製ベンチも、脚の部分がロゴのアイコンをかたどった三角形に。
エントランスに面したコラボレーションスペース。テーブル、カウンター、ソファなど、座り心地や目線が変わる3タイプの席を用意。社員が新しいアイデアを探るディスカッションの場であり、リフレッシュやリラックスする集いの場でもある。各所に電源を確保した。
家具はイームズチェアを除きすべて造作。ソファ席のテーブルと椅子も脚部分に三角モチーフが取り入れられている。軽量合板のため、グループワーク仕様の席に簡単に組み替え可能。造作の木製プロダクトはすべて設計を手掛けたデザインオフィスCANUCH(カヌチ)が作製した。壁面には収納式のプロジェクタースクリーンを設置。
ビル形状が独特なため、空間変化に富むオフィスになった。右側がコラボレーションスペース、左側奥はデスクが並ぶ執務スペース。執務スペースの手前に置かれたアイランド型の収納は作業台を兼ね、議論の発生を促す仕掛けのひとつでもある。
モノトーンで構成されたシンプルな執務スペース。
(大津代表のインタビュー記事はこちら)