SEM(検索エンジンマーケティング)を軸としたグローバルマーケティング業務を行う『アウンコンサルティング株式会社』。現在、台湾・香港・タイ・シンガポール・韓国にグループ会社があり、「グローカル・マーコムのアウンコンサルティング・グループ」(※注)として世界を股にかけ、独自の事業領域を確立している。社名にある「アウン」は“阿吽の呼吸”に由来しており、「お客様第一主義」を経営スタイルの真ん中に置き、どんな時もお客様に対して“阿吽の呼吸”で接していけるよう精進していきたいという想いが込められている。独創的な考え方で課題を解決し、笑顔にあふれた社会作りに貢献するという使命のもと、常に「真ん中」にある気持ちを忘れずに邁進している同社のオフィス環境に対するこだわりとは。イノベーション担当の千代田彩氏にお話を伺った。
(※注)グローカル:グローバル・ローカル展開を地域密着型で行うこと。
マーコム:マーケティング[SEO、PPC、ソーシャル]とコミュニケーション[リサーチ、PR、翻訳]のこと。
なぜオフィス環境へ投資したのか
同社は2001年に文京区に東京営業所を構え、その後2002年にフラワービル、2003年に全水道会館ビル、2004年にTDCビルへと移転。そして、2009年9月に現在のグラスシティ後楽へと新たにオフィスを構えた訳だが、初めてオフィスビルを借りた2002年以降、三度に渡り行った移転はすべて「水道橋」という地で繰り返されている。
創業時から変わらず、“真ん中に「お客様第一主義」”を経営理念として掲げている同社が、水道橋という地を選び、オフィス環境に投資をした理由とは。
千代田氏:水道橋に事務所を構え三度目の移転となりましたが、今のオフィスへの移転を機に、2008年にグループ会社化したアウングローバルマーケティングも同じ場所に移転をしました。そこには、当社グループと連携して相乗効果を高め、皆様のご期待に沿える事業を展開していきたいという考えがありました。
また、移転先として現在のオフィスを選んだ理由は、JR水道橋駅から徒歩約3分とアクセスが大変便利なことと、当社ビル付近は地震にも強いことから(http://www.toshiseibi.metro.tokyo.jp/bosai/chousa_6/5bunkyou.htm)、移転を決定しました。水道橋という地は、営業に行くにも主要なビジネス街へのアクセスはほぼ30分圏内ですし、時間を有効に使える環境にあると言えます。当社では、「有限である時間をいかに使っていくか」という部分を厳しく追求しているため、それがこのロケーションにも反映されています。
オフィス環境変革後の変化や反響
2009年に現在のオフィスへと移転をして、まもなく5年半を迎えようとしている同社のオフィス。初めてオフィスビルを借りた2002年当初は、20坪程の決して良い環境とは言えない状況の中で、ひたすら前だけを見て走り続けてきたという。どんな会社にも歴史があるものだが、そういった苦労をした過去があるからこそ、“今”をより良くしていこうという想いが強く湧いてくるのではないだろうか。水道橋という地で、度重なる移転と共に環境変革を行ってきた同社では、どのような反響があったのだろうか。
千代田氏:オフィスの一角にはミネラルウォーターやコーヒーのフリードリンクスペースを設置しており、業務終了後にはアルコールのフリードリンクも準備しています。また、畳の上でくつろいで過ごすことのできる和室のミーティングルームや、ランチをしたり、社内イベントを行う「アウンカフェ」と呼ばれるリラックススペースもあります。この「アウンカフェ」では、社外からのお客様を招いて交流会を行うこともあるのですが、日本人のお客様、海外のお客様共に、大変リラックスできる空間であり、かつ小物にも海外の趣向を凝らせていることから、グローバルな雰囲気であると大変好評です。
社内外への配慮が行き届いたオフィス
世界各国にグループ会社を持ち、グローバルマーケティング業務を行っている同社には、日本のお客様だけでなく、海外からのお客様も数多く訪れる。そんな同社のオフィスには、その業務内容を体現したかのような“世界”を感じることのできるこだわりが随所に散りばめられているだけでなく、海外からのお客様にも喜んでもらえるような、日本ならではの仕掛けも取り入れられているのだとか。そんなオフィス空間のこだわりについて伺った。
千代田氏: 当社は海外に拠点を持っており、その各地から頻繁にお客様が御来社されることから、日本を感じてもらえる料亭風の和室会議室を設けています。電子式の水琴窟も設置しており、水が流れているようなせせらぎ音を聞くことができるのも大きな特徴です。また、「アウンカフェ」と呼ばれるリラックススペースには特大の地球儀がディスプレイされています。これは歴代のアメリカ大統領が愛用していたと言われている地球儀と同様のもので、リプルーグル社のディプロマット型地球儀です。ここは常に社員が世界を身近に感じることができる空間となっていますね。加えて、この「アウンカフェ」ではバリの某リゾートホテルにある椅子と同様の物を使用しているため、お客様だけでなく、社員もリラックスできる空間になっています。
御来社されるお客様へは“おもてなし”を、社員へは“世界をより身近に”感じてもらえるようなオフィスになっていると思います。
今後取り組みたいオフィス環境づくり
1998年の設立以来、PC・モバイルのSEM(検索エンジンマーケティング)専業コンサルティング会社として、日本国内を中心に業界をリードしてきた同社。インターネットの普及で国境を超えたビジネス展開が急速に広がっている今、同社は今までに蓄積してきた日本国内での実績と経験をベースに、“世界で戦えるグローバル・マーケティング・カンパニー”を目指し、日々新たな分野への挑戦を続けている。そんな同社が、会社としての成長と共に今後オフィス環境をどう変化させていこうとしているのか。その具体的な内容について伺った。
千代田氏:忙しい業務の合間でも、束の間の癒しを得られるよう、働きやすい職場環境づくりに試行錯誤の毎日です。現時点では、リラックススペース同様に、執務室の内部についても、もっと情報交換がしやすく社員がより交流を図れる様なアレンジメントをしていきたいと考えています。
Pick Up “ここが、アウンコンサルティングらしさ”
■“人”が魅力の風通しの良い社風
活気溢れる明るい社風が自慢という同社では、社長をはじめ、社員全員が「さん」付けで呼び合うほど非常にフレンドリー。なんと“アウンミドルネーム協会会長”なる方がいるらしく、会長から「アンディ」、「ケビン」、「ライアン」など、ミドルネームが付けられている社員も多数いるのだとか。この風通しの良い関係が仕事においても良い環境を作っているようで、ミーティングでも上司・部下という関係に捉われず自由な発言が飛び交い、更なるコミュニケーションの活性化へと繋がっているようだ。
■充実した休暇制度
同社では、土日祝の休日の他、「夏期休暇」、「冬期休暇」をはじめ、同社独自の休暇も多数取得することができる。例えば、本人はもちろん、その家族の誕生日にも取得できる「バースデイ休暇」や、年に一度の結婚記念日に取得できる「ブライダル休暇」など、プライベートを充実させる休暇が多々設けられている。また、有給休暇については、クォーター休(2時間)やハーフ休(4時間)など、時間単位での取得が可能になっているだけでなく、「月一休暇制度」なるものがあり、社員同士で業務の調整を行った上で、月に一日は有給休暇取得を推奨している。このように、非常に休暇を取得しやすい社風になっており、それぞれのライフスタイルに合わせた働き方をすることができる。
■社内イベントの数々
コミュニケーションを大切にしている同社では、キックオフ、歓迎会、忘年会、海外研修、花見、たこやきパーティ、ビーチパーティ(沖縄)など、社員全員で楽しめるイベントが毎年多数行われている。